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メッセージ2 

-アグリ・フ-ド分野の事業ターゲットの促進-(2010年10月)

農業の在り方が見直されています。日本の自給率の見直しの議論、アジアにおける中国をはじめとする巨大な胃袋を大きなビジネスチャンスとして捉える議論、日本の食の海外への展開などいろいろな視点での話題がうまれております。
弊社は、これまでインターネット・IT・エレクトロニクスを投資の中心ターゲットとして活動してまいりましたが、新たに新しいイノベーション・マーケットとして農業ビジネス、食の流通・販売などのビジネスをさらなるターゲット分野として捉えて活動をしてまいります。

農業・食につながるサプライチェーンは、これまでの家業的生産農家とJAの流通システムから、新しい動きがうまれ、それがビジネスチャンスにつながってベンチャー企業が生まれる萌芽がはじまっています。
主な変化のポイントを以下のように捉えています。

① 家業的生産農家の後継者問題から発生した企業的生産農業の発展~独立系と大手企業の農業参入による促進

② 販売情報からの機能的高度流通システムの発展~IT業界がなし挙げた販売発注生産システムを志向する天候や栽培量の変動に強いサプライチェーンシステムへの挑戦~加工品による流通のストック化や植物工場のような天候に依存しないシステム、冷凍・物流システムの高度化など

③ 日本の食のアジアへの広がりと農業労働リソース問題などを絡めた日本とアジアでの生産体制の確立と、それによるリバレッジ生産経営の進展

といった大きな流れが生まれつつあります。
弊社はこのような大きな流れを見据え、さらに、農業の工業化・システム化の進展において、弊社がインターネット・IT・エレクトロニクス分野で培ってきたハンズオン・ノウハウが大いに貢献できると判断し、基本の事業アライアンスを締結しました。

①一般社団法人ALFAEの推進する日本の農業のシステム化とその海外への標準化の推進を支援していきます。

②農業生産法人に対して事業計画の設計と予実管理のコンサルテーションを提供し、農業の独立企業化のサポートをします。

③アグリビジネス・食ビジネスをターゲットしたベンチャーファンドの組成を目指します。

④検査系LED照明トップシェア・メーカー会社が子会社を通じて推進するLED照明により運営する完全閉鎖型植物工場を農業生産システムの将来システムとして捉え、これを中東、中国など世界各国の政府、農業コングロマリット、食材ジャイアントを相手に普及させていきます。

今後、弊社は、アグリ・フードビジネスが、日本におけるグローバル戦略分野であると捉え、過去20年アメリカがドライブして世界を発展させてきたインターネット分野にあたる役割を担うと考え、アグリ・フードビジネスのニューベンチャーのクラスター創造を支援していきます。