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SIPのミッション

SIPは、ベンチャー企業に対して「ハンズオン」のリスク投資をし、起業家によるイノベーション・システムを支援する米国シリコンバレー流のベンチャーキャピタルです。

ベンチャー企業は資本主義のエンジンとなるイノベーション・システムの主役のプレイヤーです。自動車、エレクトロニクス、インターネットとイノベーション・システムが時代の産業を牽引して参りました。SIPでは、「経営にイノベーションのある会社・企業家こそが、社会に最も貢献し発展をもたらす。」との信念のもと、イノベーションを起こす起業家を発掘し、投資・育成・支援を行っています。

従来、間接ファイナンスが主流であった日本においても、銀行が国際会計基準の導入によりグローバル・スタンダードな経営方針への転換によりリスクファイナンスを縮小させていくことで、ベンチャー企業へのファイナンスの担い手はベンチャーキャピタル会社に求められきております。然るに、公開大手及び金融系のベンチャーキャピタルは、連結会計による制約からアーリーステージの赤字企業への投資を敬遠し、レイター・ステージの投資を基本戦略としています。

イノベーションの担い手であるベンチャー企業とは、優良なプロダクト・サービスを開発しながら、未だ、市場での評価が一定の売上ボリュームに至らない赤字のアーリーステージの企業、さらに現在、商品を開発中であるシードのベンチャー企業です。

SIPは、「優良なプロダクト・サービスを開発しながら、未だ、市場での評価が一定の売上ボリュームに至らない赤字のアーリーステージの企業、さらに現在、商品を開発中であるシードのベンチャー企業こそが、イノベーションの担い手であり、アーリーステージのベンチャー企業へのファイナンスを担うことこそがベンチャーキャピタルが業界として成り立ちうる存立基盤である。」と考えております。アーリーステージ段階にあるベンチャー企業への投資は、単なる目利きによるポートフォリオ投資のみではなく、ベンチャー企業とともに大手企業の販売チャネルを活用してベンチャー企業の潜在力のあるプロダクトを展開してゆくための事業提携・資本提携関係の樹立を支援していくハンズオン能力が必要です。

さらにアーリーステージを乗り越えたベンチャー企業は、公開企業となるも、次にハイテク・マーケティングのバイブルを著したジェフリー・ムーアのいう「キャズム」という一般大衆ユーザーに商品を普及させるエクスパンションのステージを進んでいかなければなりません。これまで創ってきたビジネス・システムが10倍の売上・収益の規模に拡大するスケーラビリティーのあるものであるかのチャレンジが企業に問われる段階です。SIPは、エクスパンションを迎えるマイクロキャップ企業に対して、商品の多角化・地理的マーケットの拡大のための販売パートナーの提携支援、ビジネスモデルそのもののスケール拡大のための戦略修正、そのために必要になる積極的投資のための資金調達の支援、さらに機関投資家が投資をするといわれている企業価値300億円の企業になるための経営戦略支援と株式取引が拡大し、PERを20-30レベルに高めていきための株主政策・IR/SR政策を支援することで、ベンチャー企業が真に一本立ちする企業発展をサポートしていきます。