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メッセージ5

ストラテジック・アイアール・インサイト株式会社(旧ストラテジック・アセット・マネジメント株式会社)の設立の戦略的意図について(2013年4月)

2013年4月1日SIPは兄弟会社としてストラテジック・アイアール・インサイト(旧社名ストラテジック・アセット・マネジメント株式会社)を設立しました。これはこれまでに投資をしたベンチャー企業が株式公開を迎えながら、その後の発展のための株主数の拡大による株式取引量の拡大や、株主の評価であるPER(株価収益率)の拡大に苦労することをいっしょに経験してまいりました。 

ここで発見したことは、日本の証券市場は、IPOの数を拡大したいということにより株式公開時の収益到達額を低くしてきたため、株式公開時において機関投資家が関心をもつ企業の企業価値300億円をはるかに下回っており、またライブドア事件以降、証券会社が推奨販売をできなくなった現在の個人株主の層の薄さから、株主が希薄のエアーポケット状態になっているのが、公開してから300億円の企業価値までの世界であることを認識しました。

ここでは証券会社のサポートも少なく、事業戦略実行のための資金調達をすることもままならず、せっかく株式公開に成功して企業家のなかには、未公開化(TOB化)を指向する経営者さえ現れています。 

SIPは、この問題意識を契機に、ホールディング会社方式に移行を進め、これまで通り、企業のハンズオン支援でサポートするSIPと公開したマイクロキャップファンドの直接的な事業戦略以外の資金調達並びにIR体制強化によるPERの上昇の支援をストラテジック・アイアール・インサイト株式会社(SIR)で行なっていきます。 

SIRの代表取締役社長には、事業開発部IR営業担当の関口裕一が就任、SIPファウンダー取締役会長が、同社取締役会長に就任し、投資信託事業とVC事業の両方からの経験からサポートします。関口は、マイクロキャップ投資ファンドの経験と株式公開会社・未公開会社のCFP・IR部長の豊富な経験から新事業をドライブしてまいりますので、今後の展開をよろしくお願い致します。