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次世代デジタルヘルス支援事業

高精度個別化ヘルスケア3

革新的な技術の進歩により、一般化された医療やヘルスケアからPrecision Medicine/Healthcare(高精度医療・ヘルスケア)への進化が加速しており、個別の体質や遺伝情報を利用したり応用したりすることで医薬品の開発や医療技術が世界的に急拡大している。この背景には、ゲノム解析の高速化、低コスト化及び高精度化に伴って大規模なゲノム情報や生体情報を取り扱うことができる計算機、ICT、AI、IoT及びブロックチェーン技術等の進化が相乗効果をもたらし、かつて人類が経験したことのない超大規模データ処理が可能となり、人間の経験や知見だけでは見出すことが難しかった成果が世界中で発見され成果を一早く事業化する熾烈な技術開発と事業開発の競争が毎年激化している。

これらの多くの技術のキーワードは「個別化(Personalized)」と「高精度(Precision)」で、医療は病気の診察から病気の特定が主流となり、各患者の異常原因をピンポイントで特定(高精度)し、その患者の体質に最適な治療方法(個別化)で病気を根治できる時代が間もなく始まろうとしている。この一方で、病気、生活習慣病、高齢化に伴う機能低下及び食材への隠れアレルギーによる事故等への予防は実現可能なヘルスケアであるが医療と比較した場合にその具体化にはデジタル技術の更なる開発と応用が不可欠である。一般的に、医療は既に発生している異常に対してその異常を正常化することで解決できるが、予防はまだ発生していない異常に対してその正常化を予測し、異常を回避または防ぐことで解決されるが、この解決における信頼性が事業化において大きな課題となる。言い方を変えると、十分な信頼性を構築することができれば、予防に対するヘルスケア事業は成立することになる。この解決方法の1つが、自分自身がインターネットにつながることで、自身の生体情報や生活情報の変化をリアルタイムで分析し、その分析に応じた選択肢を生活のあらゆる局面(通勤・通学、仕事、運転、運動、食事、リラクゼーション、美容、健診、買い物、外食、旅行等)で活用できる仕組が整備される。このことによりあらゆる予防が一定の情報規格によって運用されるデジタルヘルス情報プラットフォームが次世代のインターネットによりInternet of You (IoYou)をもたらし、高精度個別化ヘルスケアや高精度個別化セルフケアが実現される。

 

namiki yukihisa

次世代デジタルヘルス開発室長
並木 幸久

医療・健康系事業及びビックデータ分析の国際的な専門家。国際的な産学官連携事業において職務を持つ。南カリフォルニア大学及び同大学大学院でバイオメディカル工学、電気工学及びコンピュータ工学(ビックデータシミュレーション)並びに九州大学大学院でエネルギー量子工学を学習し、卒業。(独)産業技術総合研究所(経済産業省系中央研究所)で、ゲノミクス、再生医療、組織工学、ナノテクノロジー、先進医療技術、幹細胞関連技術、個別化医療・ヘルスケアの国際連携及び産業化支援を担当し、基礎技術の実用化及び産業化の事業化に5年間従事。その後、技術移転会社((株)国際総合知財ホールディングス)を設立し、日米欧亜間の技術取引、バイオ・ヘルスケアベンチャー企業の創出及び経営において13年以上従事。国内外の企業、研究機関、大学、官公庁のプロジェクトにおいて多くの実績と実務を務めており、現在九州大学客員教授、山口大学客員教授などとして健康経済及び価値工学を研究開発。教育機関においては学生の創業支援及び国際ビジネス戦略教育、法人においては国際事業開発、イノベーション教育及び国際人材育成に従事。

南カリフォルニア大学バイオメディカル電子工学部卒業(DNA及び生体情報の工学的性質を研究開発)、南カリフォルニア大学大学院工学研究科バイオメディカル工学専攻卒業(生体材料の医療用途への応用と生体情報ビックデータの解析を研究開発)、九州大学大学院工学府エネルギー量子工学専攻博士後期課程修了・卒業(DNA情報及び生体情報ビックデータから予測できる生体状態の予測アルゴリズムの研究開発)

英国国際通商省(DIT) 高精度医療・ゲノム・再生医療・ライフサイエンス・ヘルスケア専門官
国立大学法人九州大学 客員教授・国立大学法人山口大学 客員教授・国立大学法人大阪大学 招聘研究員・国立大学法人琉球大学 アドバイザー