> 【「ダイナミック・ケイパビリティー・フレームワーク」とは】

【「ダイナミック・ケイパビリティー・フレームワーク」とは】

デビッド・ティース等によって提唱された経営戦略理論のフレームワーク。

企業の競争優位性の獲得・維持のためには、戦略プロセスを成長フェーズ(認知フェーズ、補足フェーズ、持続的整合化・再構築フェーズ)毎に束ねた「オペレーショナル・ケイパビリティー」(プロセスを遂行する能力)を高めるとともに、その上位であるメタ・ケイパビリティーとして、「持続的競争優位性を実現するために新しい機会の感知・補足を図り、知的財産・ケイパビリティー・補完資源の再配置・保護を実行する能力」(ダイナミック・ケイパビリティー)が求められる、とするもの。


従来活用されていた、マイケル・ポーターの提唱したFFF(Five Forces Framework)は静学的であるとして、ビジネス・エコシステムの環境下にあっては、動学的なフレームワークに基づく継続的なオーケストレーション(オペレーショナル・ケイパビリティーの変化率の支配)が必要であるとしている。